◆「朝の中央市場前電停(Early Morning @ the Downtown  Market)」...

 

「C.T.R(Colour-Trash Railway)の

本社とターミナルが存在する

時代遅れの街の中央市場には

食料品に民芸品、

衣料品に嗜好品、

電化製品に骨董品に舶来品...

果ては何に使われるのか判らない

精密機械のパーツ類-

ありとあらゆるものが

揃っていてしかも

中心街の百貨店よりも

安く手に入ると言う事もあって

日が昇る前から

大勢の買物客や

仕入れ客でごった返す。

この時間帯になってからでは

寧ろ遅い位だ。

その一方で、

市場前の路上やテントの波間を

野菜や果物、香辛料などを載せた舟が

慌しく行き交っている。

 

中央市場のシンボルになっている

時計塔に繋がる桟橋には

海の向こうの大陸や

空の向こうの区域から

有翼船に運ばれてきた積荷が

桟橋の上で今も続々と下ろされてくる。

 

止まり木で羽を休める有翼船は

片側に翼を3つ配した立派なもの。

船体に入った印は

C.T.W.(Colour-Trash World)有数の

貿易会社の所有である事を

示している。

有翼船が発達した事で、

この街のような内陸の街でも

海や空を隔てた諸外国との交易が

可能になり、

それがもたらす

恩恵を受ける事が

出来るようになった。

 

尚、近頃この近辺では

巡航中に

ペガサスの背中に

要塞を構える

一人ぼっちの領主様と

空中衝突した挙句、

"弁償代"と称した積荷の剥奪も

度々発生したりしているようだが、

無事に仕入れた積荷の数々と

店頭から溢れんばかりの

品物の数々、

それらしき傷は

一つも付いていない

船体から察する限りは

今日は特に何も

起こらなかったようだ。」

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

完成後にA4(210×297)サイズ程に切り取った水彩紙に

水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。

当初は「1月の市場」と言う仮タイトルで、

「産業列車が運ぶ色彩の欠片(Piece Of CTW's Industry)」よりも

先に完成・掲載する予定でしたが、

「産業列車が~」の方を優先させたが為に結局、

このタイミングでの掲載となりました。

 

キャプション中の「一人ぼっちの領主~」の項に関しては

蛇足かとは思いましたが、

右上に描いている以上は

このまま文中にて言及する事にしました。

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