◆「完璧ではない僕らに聴こえる唄(The Incomplete Worlds hear the Beautiful World Songs)」...

「古本屋に長い間売れ残っていた『木の植え方』、
誰も手に取ってくれないものだから
ついには本自らのページに木を植えてしまった。

道幅は大して広くないのに
交通量はやたらと多い
バス通りに面した雑貨屋は
今では何処へも飛び経つ事もなくなった
旧式のロケットを改装したもの。
軒先に置いてある地球儀を
本物の惑星と勘違いして
軌道を描く小惑星も
今ならセットになって
ついてきますよ、と
店主は笑顔で言った。

改札前で舟を浮かべる果物売り、
その果物は見た事のないものばかり。
ましてや調理の方法さえも
想像のつかないものばかり。

テレビの画面に映される外国の
人気歌手のミュージックビデオ、
歌も踊りもルックスも
何もかもが輝いていて完璧のように見えた。
テレビの外側に拡がっているのは
完璧ではない僕らが暮らす
完璧ではない世界。
色彩の寄せ集めで出来た
ツギハギだらけの文化圏。

ラジオで流れた誰かのリクエスト曲は
「それでも世界は美しい」と
唄っていた。」


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A4(210×297)サイズ程に完成後切り取ったケント紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。
尚、今回は地面を青系統のパターンで描いておりますが、
街毎に(地面の)配色や模様を変えて
描いたりすれば面白いかも知れない...などと思っております。

 

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